山頂で食べるお寿司は美味しいのだろうか?

地主恵亮   2009-02-08  

「自然の中で食べるお弁当は美味しい」や「山頂で飲むコーヒーはひと味違う」などとよく聞く。確かに小さい頃ピクニック先で食べたおにぎりはとても美味しかった気がする。

では、自分の好きな食べ物を自然の中、それも山頂で食べれば普段の何倍も美味しく感じるのではないだろうか。

そこで、僕が大好きな「握り寿司」を山頂で食べようと思う。海とか一切見えない山の中で生の海産物オンリーのお寿司を!


[text=地主恵亮]


山で寿司を食べてもいいではないか!

山でお寿司を食べるのはどんな感じなんだろうとふと思った。

ちょっとした登山で食べるおにぎりなどは普段の何倍も美味しく感じるので、僕の大好きなお寿司を山頂で食べたら普段の数千倍美味しくのではないかと考えたのだ。


ということで青梅にある「岩茸石山」に登り実際にお寿司を食べてみることにした。

周りに山しかない岩茸石山

でも、よく考えると今までの人生で登山やらピクニックやらでお寿司を食べている人を見た記憶がない。もちろん僕自身も食べたことがない。いなりずしならありえなくもないが、今回食べるのは握り寿司。しかも登る「岩茸石山」は周りに山しかない山だ。そのせいか、この企画を誰かに話しても理解してもらえなかった。

がんばるぞ! 寿司桶が浮くこと浮くこと

登山入門編の山「岩茸石山」

今回、岩茸石山に登るに当たっては、デスクワーク中心で運動不足なことや、最近太ったこと、そしてなにより山登りは中学生の時以来ということで不安で不安で仕方がなかった。しかし、事前に岩茸石山について調べたところ、奥多摩地域の登山の「入門編」の山らしいので楽勝だ~と思っていたわけだ。でも甘かった。


岩茸石山、かなりキツい。岩茸石山、チョー険しい。

歩きにくい 誰向けの入門編ですか?

寿司桶が邪魔な気もするがこれは仕方がない。

お弁当はお弁当箱にいれる。鉛筆は筆箱に入れる。ということは、お寿司は寿司桶に入れるのが普通なのだ。ただ、これが問題で大きくて鞄に入らない。その結果、写真のように手で持って山頂に向かうことになったのだ。


山を舐めていた……

寒い時期のためか、あまり他の登山者を見ない。しかし、その数少ない登山者を見ると、自分がいかに岩茸石山に舐めてかかっているかが分かる。

一般の登山者(マウスオーバーで説明でます) 山を舐めた登山者(マウスオーバーで説明でます)

登山では、両手を使えるように荷物はリュックに入れるみたいだ。確かに転んだりした時、両手が使えないのは危ない。当たり前といえば当たり前。


一方、僕は片手に寿司桶。山を舐めすぎている。この段階で山でお寿司を食べない理由が分かった。しかし、山頂で大好きなお寿司を食べるべく黙々と山を登る。


※下の画像はマウスオーバーで「寿司桶」の表示が出ます

寿司桶が邪魔 寿司桶をいっそ捨てたいと思っている
寿司桶が本当に邪魔 黄昏ながら休憩中

事前に調べた時は片道110分の予定だったのだが、僕の体力的な問題であちこちで休憩を取り、結局150分もかかった。

どこかのサイトに「幼稚園の遠足コース」って書いてあったと思うのだけど、絶対に無理だと思う。でも、青梅の幼稚園児は登れるのかもしれない。自然しかないところだから足腰強そうだし。


ということで、山頂に!。

山頂に到着!! お寿司を食うぞ~

標高800m弱だけど達成感すごい(マウスオーバーで寿司桶表示)

どうにかこうにか山頂に着いたのだが、息切れやら膝が痛いやらで大変。でもこれでやっと目的のお寿司を食べることができるのだ。


それにしても、シャリの上の魚たちもまさか山に登るとは思っていなかっただろう。山で寿司を食べるとは、出会うはずのなかった2人が出会うような、ドラマチックなことなのかもしれない。

お寿司の記念写真 お寿司と記念撮影
シャリの上の魚も山にさぞ驚いているだろう いただきます

山でのお寿司の味は…まずいです

さて、目的の「山頂で食べるお寿司は美味しいのか?」だが、正直まずい。酢ではない酸味がする。もし僕が生まれて初めて食べるお寿司がこの状況だったらお寿司は嫌いな食べ物になっていたと思う。

そして、寒い。寿司を好きになる理由がない

酢ではない酸味の原因は、ほんのり腐っていたからだ。岩茸石山の周りに寿司屋がないため、前日にお寿司を購入。本当は当日買いたかったのだが、早朝出発のためお店が開いていないのでムリ。結果、ほんのり腐ることに。


岩茸石山周辺に寿司屋があればいいのだが、山しかない青梅に生の海産物を売る店があるはずがない。というか、青梅に限らず山の周りには寿司屋ないと思う。もしあったらシャリの上の魚も驚くはず。


隣で他の登山者が水筒に入れた温かいコーヒーを飲んでいたが、とても美味しそうだった。値段的にはお寿司の方が高いのにコーヒーがうらやましかった。

お腹を壊さないことを祈って食べました

まとめのようなもの

山がお寿司が向かないのは、「腐る」と「寿司桶で山道が危険」の2つが理由だと思う。そんなの行く前から気が付けって話だけど、この時期なら腐らないと思っていたのが甘かった。

寿司桶と体力的な問題で僕の山を登るスピードは遅かったが、お寿司の足は速かったわけだ。


そして今までの人生で、「山頂でマグロの解体ショーを見た思い出」とか「山でお寿司パーティーをした思い出」とかがない理由を理解した。腐るから。この一言に尽きる。

下山した頃、お腹がすでにちょっと痛い
  



Comments (4)

 

  1. ゆゅ より:

    スゴィ!!!! 山頂でぉ寿司食べるとはさすがですね^^☆
    お腹が心配です、お大事に…

  2. Web独り者地主 より:

    次の日、腹痛ではなく、運動不足から来るありえないくらいの腰の違和感から仕事を休ました。一日中寝てました。

  3. チョコバナナ より:

    はじめまして
    チョコバナナ→DPZ経由できました。企画も記事も最高に面白いですね。友達にも教えます。

  4. Web独り者地主 より:

    友達に教えてください。とにかく教えてください。
    僕の唯一の友達が、Web独り者のページビューなので! お願いいたします。

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