落ちているエロ本探し【赤羽編】

地主恵亮   2012-05-10  

僕らが子供頃はエロ本が道端に落ちていた。それを読み幼き僕らは大人になる意味を見出したのではないだろうか。

しかし最近はエロ本が落ちていないように思える。落ちているエロ本を読み大人の階段を上るという古きよき文化がなくなりつつあるのだ。

ということで、この文化を守るために落ちているエロ本を探しマッピングし「エロ本マップ」を作ろうと思う。これによりエロ本拾いが容易になるはずだ。

[text=地主恵亮]

エロ本は落ちているのか?

エロ本。
その甘美な響きに中学生だった僕は心を躍らせた。あぜ道や神社、お墓に行けばエロ本が落ちている、そんないい時代だった。しかし、最近はそのエロ本があまり落ちていないように思える。最近の少年にどうやって大人の世界をのぞくのだろうか。

人気のない公園にも落ちていた

きっとネットでそのようなものを手に入れるのだろう。しかし、それじゃ情緒がないじゃない。雨で湿った落ちているエロ本を読む、これが日本の文化じゃない。これを取り戻すのがこのプロジェクトの目的。落ちている場所が分かれば拾いやすくなるので、中学生にとっては夢のようなプロジェクトなのではないだろうか。

落ちているエロ本を見つけ、その場所をマッピングしていきます

また落ちている地域によってエロの傾向が分かってくるかもしれない。荒くれ者が多い地域ならハードな内容のエロ本かもしれないし、オシャレな街ならアートスティックなエロ本が落ちているかもしれない。将来的には、自分の好みによって拾いに行く地域を選ぶことができるのだ。便利だ。

今回は赤羽で探します

赤羽でエロ本探し

今回は赤羽でエロ本を探すことにした。というのも、赤羽駅は放置自転車が23区で一番多いそうだ。ということは、エロ本も放置してあるのではないかという、メールを送ったら返信くれたからあの女性は僕のことが好きに違いない! というような単純な理由からである。

駅を出てすぐに商店街がある

赤羽駅から荒川に向かい商店街を抜け住宅街を歩く。よくできた大量のニセモノの真珠の中に、1粒だけある本物の真珠を見つけるように熱心に下ばかりを見ながら歩いた。しかし、エロ本は落ちていない。僕が子供の頃とは、やはり時代は違うのだ。落ちているエロ本はやはりトキのように絶滅の危機に瀕しているのだ。

グリーのカードが落ちていた

エロ本に限らず、落ちている物にも地域性があるかもしれない。お金持ちが多い地域ならばアメックスのカードが落ちていても不思議はない。ちなみに赤羽はグリーのカードだった。デジタルの時代なのだ。エロもわざわざ落ちているエロ本を探さなくても、パソコンの前(自宅)で事足りるのだ。しかし、それじゃ情緒がないじゃない。エロには情緒が大切なのだ。

懐かしい雰囲気の住宅街なのだけれど、エロ本は落ちていない

懐かしい雰囲気の漂う住宅街なのだけれど、エロ本の匂いを感じることはできなかった。家と家の細い隙間、どこかへ抜けるのであろう狭い道などしらみつぶしに歩くけれどエロ本は落ちていない。こんなにもエロ本を欲する26歳はそういないと思う。初めて雪を見る子狐のようにドキドキとしている。

落ちていない

エロ本を土に還したい心理

長年の経験からエロ本は土の上に落ちている気がする。捨てる側の心理は分からないけれど、「土に還れ」と本能的に思ってしまうのかもしれない。最近はどこもかしこも舗装されており、大地がむき出しという場所が少ない。これも落ちているエロ本の減少の理由なのではないだろうか。

熊野神社があった

住宅街を歩いていたら熊野神社が鎮座していた。神社はすべてが舗装されておらず、「土に還れ」というエロ本を捨てる側の心理を満たしている。これは! と否応なしにエロ本との出合いに期待が高まる。

こういう感じはエロ本があっておかしくない!

しかし、よく管理された神社でゴミ一つ落ちていなかった。小学生くらいの子供が数人遊んでいたので、駅はどっち? と聞くように「エロ本落ちてないかな?」と聞ければいいのだけれど、聞くことはできなかった。聞けば通報される。落ちているエロ本探しとは孤独な戦いなのだ。

神社の近くのお店。ちい散歩の人気がうかがえた

願いは通じる

ここまで3時間。全然エロ本は見つからない。僕が現役の頃ならば5冊は見つかっているだろう。ネットならば5ギガ分は見つかっている。しかし、そのような苦労の末のエロこそ最高のエロ。頂上で飲むコーヒーが美味しいのと全く同じ原理である。パソコンの前では味わえないエロが落ちているエロ本にはあるのだ。ロマンなのだ。

荒川沿いの生垣を探す

荒川に沿って生垣があったので、その中に顔を突っ込み探す。もう必死である。生垣の中は外から見えないし、地面は土なので、エロ本を捨てるには最高の場所だと思う。これは期待できると4番打者の登場のように胸が高鳴った。

生垣の中によく分からない物が落ちていた

ペットボトルやジュースの缶などが大量に捨ててある。そんな中に「福井行(信越線経由)」と書かれた電車の行き先表示みたいなものが捨ててあった。放置自転車が多い赤羽だけれど、いろんなものがやはり放置してあるようだ。しかし、エロ本は・・・と半ばあきらめ、今晩なにを食べよう、と考え出した時に、ついに感動の出会いが巡ってきた。

エロ本だ!

「ラブフール」というエッチな漫画が落ちていた。やっと出会えたエロ本。中を見たらキチンとエロい。夜、疲れて帰ってきたら食卓に温かい食べ物が並んでいたかのような喜びを感じる。何も写真だけがエロ本じゃない。絵というニーズもあるのだろう。

この湿った感じが日本の古き良き文化

アマゾンでこの本について調べたら非常に評価は高かった。やっと見つけたエロ本がホームラン級ということ。エロ本の神様に愛されている気がした。そして、もちろん湿っている。これが映画でカンヌだったらスタンディングオベーションになるような落ちているエロ本だった。

この感じ、芸術だよね

この後もエロ本を探したけれど、一冊も落ちていなかった。この一冊だけだ。やはり落ちているエロ本は絶滅の危機あるのだ。守らねば! と強く思う。絶滅する動物を守るように、エロ本を拾い大人の階段をのぼる文化を、情緒を守らなければならないのだ。今後も精力的に探していこうと思う。精力を使うものを!


より大きな地図で エロ本マップ を表示
  



Comments (2)

 

  1. むーみん7 より:

    残暑きびしいですなあ
    すんばらしい探究心に帽子を脱ぎます
    あっ帽子はかぶってなかったですう
    ははははははは
    ・・・・
    じぶん12歳ごろに
    雨のあとの公園でGORO
    たしか河合奈保子さんのグラビアに
    熱情がこみあげたことを鮮烈におもいだします
    もう30年以上むかしですが・・

  2. カッパ より:

    はじめまして。記事とってもおもしろいですね。            赤羽近辺では夜中にエロ本ジャックという天パー小太り兄さんが出没してゴミと一緒に出してあるエロ本をあさっています。彼はナイフで紐を切ってお気に入りのエロ本だけを持ち去ります。彼が持ち去った後のゴミ置き場は本などが散乱しています。今日は大漁だったようでチャリの前かごのビニール袋が重そうでした。        というわけで、赤羽近辺ではエロ本ジャックという絶対王者が君臨しているのであまり成果がなかったと思われます。

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