一人で行くバンジージャンプ

地主恵亮   2012-07-09  

高いところから飛ぶアトラクション「バンジージャンプ」。細長いゴムをつけて飛ぶ、芸能人などがテレビでやっているあれだ。遊園地などに行くとすることができる。

そのバンジージャンプを一度やってみたいと思っていた。本当は友達と一緒に行ったり、カップルで訪れて「怖いね~」と言いながら飛びたいのだけれど、誘う相手もいないので一人で行ってひっそりと飛び降りることにした。

[text=地主恵亮]

バンジーの朝は青空

高いところから細長いゴムをつけて飛ぶ「バンジージャンプ」。テレビなどではよくその様子が放映され、いつか僕も飛んでみたいと思っていた。しかし、怖い! という理由と、どこでできるんだろう? という理由で今までそれにチャレンジすることは無かった。

バンジージャンプ

最近になって僕の住む家からすぐのところにある「よみうりランド」で、それができると知った。知ってしまったからには、行かねばと思ったわけだ。しかし、怖い! という問題で、「明日行く」が天気が悪かったりで、「次の日に行く」になり、また当日になるとお腹が何だか痛いなどで行かず、伸びに伸び、ついには飛ばずに今日に至った。

そして、ついにパーフェクトな日がやって来た

明日こそは飛ぼう、と思って眠った当日、天気はよく、期待していた腹痛も無かった。なんとなく体の悪いところを探したけれど、ついには見つからず、僕はバンジージャンプを行いに「よみうりランド」に向かうことになってしまった。

駅から「よみうりランド」に向かうバス(誰も乗っていなかった)

よみうりランドに到着

読売ランド前駅からバスに乗り、よみうりランドに到着してしまった。一人での遊園地に、恐怖を感じているバンジージャンプ。僕がハムスターならそのストレスで死んでいたかもしれない。

よみうりランドで記念撮影

遊園地に一人で来るイメージが無く、一人だとなんだか恥かしい。実際に僕のほかに一人は見当たらなかった。その恥かしさを紛らわすために、入場料を払う時になんとなく「領収書」を貰った。こうすると何だか一人で遊園地に来ることが正当化される気がするのだ。実際はただ一人でバンジーをやりに来ただけだけれど。

無駄に貰った領収書

よみうりランドにはバンジージャンプ以外にも楽しむべきものはあって、ジェットコースターやお化け屋敷など、ワンデーパス(3900円)を買えば一日中楽しめる。しかし僕はそれを買っていない。だって一人で一日中遊園地にいる心の強さは持ち合わせていないのだ。ちなみに、よみうりランドのサイトにあった割引券を持って行ったら、入場料が200円安くなって1000円だった。(割引券のサイト

いろいろな乗り物がある

遊園地内は平日だったけれど、大学生と思われる女性グループや、やっぱり大学生と思われるカップルなどで、空いてはいたけれど、それらの「羨ましい」が目だつ感じだった。一方、僕は一人. 。本来ならバンジーはもっと盛り上がるべきアトラクションだと思うが、一人なので冷静だった。

飛ぶ前に撮ったここに来たことを示す記念写真

その後、一人歩きバンジーに着いた!

安いバンジージャンプ!

よみうりランドのバンジージャンプは高さ22メートル。ビルの7階に相当する高さだそうだ。さらに魅力は値段。入場料を別にすれば900円で飛べるのだ。合わせても1900円。これはバンジージャンプ界では破格。テストで95点を取った息子を褒めるような値段である。

安い

値段推し!

さて、と受付に入り飛びたい旨を伝える。分かりました、と「本当に飛ぶんですか?」などのやり取りは無く、同意書みたいなのを書いて、900円を払い、体重計に乗って、ハーネスを粛々とつけた。下から見る上はあまり高くは感じず、この時はあまり緊張していなかったし恐怖も無かった。むしろ、こんなものか、と思った程だ。

ハーネスをつけた

けいすけ、飛びます!

階段で22メートルの高さまであがって行く。下から見る上は高くは感じなかったけれど、上から見る下は、どうしようも無いほど高かった。さっきまでの余裕はすぐになくなってしまった。もう帰りたいけれど、受付で飛ばなくてもお金は返さないです、と言われたのでもう飛ぶしかない。

僕の後で飛んでいた女性(躊躇せずに飛んでいた)

上に着くと係員さんが「つま先を出して、手を頭の上にまわして、頭から飛んでください」と、笑顔で言った。それが怖い。怒りながら人を殺す人より、笑いながら人を殺す人の方が恐怖を感じる。それと一緒だ。

実際に言われた通りに立ってみると、生まれて初めて腰が砕けそうになった。22メートル。数字以上に高く感じるのだ。

そんな恐怖のなか係員の「3、2、1」というカウントダウンが始まった。「1」を言い終わったら飛ぶのだ。えい!

1の後も飛んでません

当たり前のように僕は飛べなかった。
躊躇したのだ。ジェットコースターなどと違い、バンジーは自分でその一歩を踏み出さないといけない。でも怖くてムリなのだ。後ろに次に飛ぶ友達でも待っていたら、さっさと飛べよ、みたいなやり取りがありそうだけど、こちらは一人。笑いながら「ねぇ~」と意味無く係員を指差すということをやっていた。

そして、またカウントダウンが始まる。「3、2、1」。今度こそ飛ばねばいけないのだ。え~い!

まだいますよ

また飛べなかった。
本当に怖いのだ。だって黄色いのと僕をつなぐのはマジックテープ。それ怖いじゃない。マジックテープだよ。その結果、いつもより心臓が高い場所にある気がした。普段の場所と喉のちょうど真ん中に心臓があるのだ。今までに感じたことが無い違和感。

そんなことを思っていたらまた係員のカウントダウンが始まり、今度こそはと僕は強く思った。

でも、飛べない

もちろん飛べなかった。
下を見ると僕が「今から僕、飛ぶんで、写真を撮ってもらってもいいですか?」と頼んだ、全く知らないカップルが見えた。こんなに待たせては申し訳ないと思い、もう飛ぶしかない! と心に決めた。そして、男らしく、「押して下さい」と係員にお願いし、今度こそ飛び立った。というか、落ちて行った。

あ~

う~

お~

怖かった。心臓に冷たい風が吹いた。比喩ではなく本当にそんな感じがした。本当ならこの後、怖かったね~など盛り上がるのだけれど、そんな相手もいなかったので、普通に帰った。ただ帰りの電車の中での僕は少し胸を張っていたと思う。

飛んだ直後の顔、険しい

まとめのようなもの

そんなに怖くないよ、だって飛ぶだけだよ、と思っていたけれど、実際にやってみると、犬なら漏らしちゃうほどに怖かった。それを分かち合う友達がいないのも何だか悲しい。写真を頼んだカップルは笑っていた。

でも、一人でよかったかとも思う。係員のカウントダウンを3回も怖くて無視し、最終的には押してもらって飛んだのだ。というか、それは落とされただ。恥かしい。僕の次に飛んだ女子グループは全員、一回目のカウントダウンで飛んでいた。素直に彼女らを尊敬した。

  



Comments (4)

 

  1. アイコ より:

    今度、よみうりランドのバンジーに行くのでネットでいろいろ調べてたら、ここにきました!!
    ひとりで、って。面白すぎます!!
    アイコもひとりで何でも行動派(地主さん逹はネタか!!)なんですが、バンジーはさすがにひとりでは出来ない…
    他の記事も読ませていただきましたが、ピューロとかディズニーとかひとり撮影会まで…ステキすぎます(笑)。

    またきます!!

  2. モンブランが誇るソウルメーカーの一人のある女性を紹介しよう。

  3. 匿名 より:

    私も彼女とかいないので…
    先日の昼過ぎに独りで行って二回飛んできました。
    この日の朝にはスカイダイビングやって、その二週間前にはみなかみと猿ヶ峡で一回ずつ飛び、更にその二週間前には南知多グリーンバレイで二回飛びましたが…
    何度やってもやっぱ怖いですよね~
    飛ぶ時に躊躇してしまうお気持ちはよくわかりますよ…(^_^;)

  4. らんく より:

    ここのブログを見て、自分を先ほど一人でよみうりランドでバンジーしてきました!

Leave a Reply